電子レンジとケトルを同時に使うとブレーカーが落ちる?家庭で気をつけたい電気の使い方

電気工事の豆知識

電子レンジとケトルを同時に使ったら、突然キッチンの電気が消えた。
その原因は、消費電力の大きい家電を同じ回路で使ったことかもしれません。

電子レンジや電気ケトル、炊飯器、トースターなど、キッチンには消費電力の大きい家電が集まっています。複数の家電を同時に使うと、家庭全体では余裕があるように見えても、キッチンの一つの回路に電気が集中し、ブレーカーが落ちることがあります。

今回は、電子レンジと電気ケトルを同時に使うとブレーカーが落ちやすい理由と、家庭でできる対策、電気工事店へ相談したほうがよい症状について分かりやすくご紹介します。

中村太成

朝や夕方のキッチンは、電子レンジ・ケトル・炊飯器などを同時に使いがちです。ブレーカーが落ちる場合は、まず家電の組み合わせと使用しているコンセントを確認してみましょう。


電子レンジとケトルの同時使用でブレーカーが落ちる理由

家庭用の電気製品には、それぞれ消費電力が定められています。実際の数値は製品によって異なりますが、電子レンジや電気ケトルは短時間に大きな電力を使う家電です。

100Vの家電では、消費電力1,000Wがおよそ10Aの目安です。電子レンジと電気ケトルを同時に使うと、一つの回路で使用できる電気の範囲を超える場合があります。

電子レンジの本体に表示される「500W」「600W」は食品を温める出力であり、実際の消費電力とは異なります。消費電力は、本体の定格表示や取扱説明書で確認してください。

家全体のアンペアに余裕があっても落ちることがあります


「契約は40Aだから、まだ余裕があるはず」と思われるかもしれません。しかし、家庭の分電盤では、部屋や用途ごとに複数の回路へ電気が分けられています。

家全体の使用量が契約アンペアの範囲内でも、キッチンの一つの回路に電子レンジ・電気ケトル・炊飯器などが集中すると、その回路を守る安全ブレーカーが落ちることがあります。

  • 家全体が停電した場合は、契約アンペアを超えた可能性があります
  • キッチンなど家の一部だけ停電した場合は、その場所の安全ブレーカーが作動した可能性があります
  • 契約アンペアに余裕があっても、一つの回路へ電気が集中するとブレーカーは落ちます

壁の二口コンセントなら2台使っても大丈夫?

差込口が二つあるコンセントでも、それぞれで大きな電力を使えるとは限りません。一般住宅で使われる二口コンセントは、二口の合計で1,500Wまでが目安とされています。

電子レンジと電気ケトルを同じ二口コンセントにつなぐと、合計消費電力が上限を超える可能性があります。電源タップで差込口だけを増やしても、使用できる電気の上限が増えるわけではありません。

電子レンジや電気ケトルなどの消費電力が大きい家電は、できるだけ壁のコンセントへ直接接続し、製品の取扱説明書に従って使用してください。

ブレーカーが落ちたときに家庭でできること

1.使用中の家電の電源を切る

まず、電子レンジや電気ケトルなど、停電した場所で使用していた家電の電源を切ります。可能であれば、電源プラグもコンセントから抜いてください。

2.焦げ・異臭・コードの傷がないか確認する

プラグやコンセントが熱い、焦げている、変色している、異臭がする、コードに傷がある場合は、使用を中止してください。無理にブレーカーを戻さず、電気工事店などへ相談しましょう。

3.異常がなければ、落ちたブレーカーを確認する

家電の電源を切り、焦げや異臭などの異常がないことを確認してから、分電盤で落ちているブレーカーを確認します。復旧後は、先ほどと同じ家電を一度に使わず、一台ずつ時間をずらして使用してください。

スマートメーターの契約アンペア機能が作動した場合など、設備によっては自動で復旧することもあります。

ブレーカーを落とさないための4つの対策

  • STEP 1
    消費電力の大きい家電は時間をずらして使う
    電子レンジを使い終えてから電気ケトルのスイッチを入れるなど、使用する時間を少しずらします。
  • STEP 2
    家電の消費電力を確認する
    家電本体の定格表示や取扱説明書で「消費電力(W)」を確認します。電源タップも、本体に記載された最大消費電力を超えないことが大切です。
  • STEP 3
    同じ二口コンセントや電源タップに集中させない
    差込口が空いていても、消費電力の大きい家電を一か所へまとめず、合計消費電力を確認します。
  • STEP 4
    頻繁に落ちる場合は回路を確認する
    不便が続く場合は、キッチンの回路構成や分電盤の空き、既存配線の状態を電気工事店へ相談します。
中村太成

コンセントを増やすだけでは、使える電気の容量が増えない場合があります。どの回路から配線されているか、分電盤に余裕があるかまで確認することが大切です。

こんなときは電気工事店へご相談ください


変色したコンセントと発熱したプラグと傷んだ電源コードの危険サイン

  • 同時使用をやめてもブレーカーが頻繁に落ちる
  • 特定の家電を使うと毎回ブレーカーが落ちる
  • 漏電ブレーカーが作動した
  • コンセントやプラグが熱い、焦げている、変色している
  • 異臭・発煙・火花がある
  • プラグが緩く、差してもぐらつく
  • キッチンで使いたい家電が増えた

漏電やショート、コンセント・配線の劣化が疑われる場合は、感電や火災につながるおそれがあります。ブレーカーを何度も上げ直したり、コンセントを分解したりせず、専門業者へご相談ください。

まとめ|電子レンジとケトルは使用時間と回路を確認しましょう

電子レンジと電気ケトルは、どちらも消費電力が大きい家電です。同時に使うと、家全体の契約アンペアを超えていなくても、キッチンの一つの回路に負担が集中してブレーカーが落ちることがあります。

まずは、家電の消費電力を確認し、使用する時間をずらしてみましょう。同じ二口コンセントや電源タップへ、消費電力の大きい家電をまとめないことも大切です。

有限会社テレメでは、熊本市を中心に、コンセントの増設・専用回路の新設・分電盤の確認など、家庭の電気工事に対応しています。

「キッチンのブレーカーがよく落ちる」「家電を安全に使えるコンセントを増やしたい」といったお困りごとも、まずはお気軽にご相談ください。

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